発表日 : 2003年 3月25日(火)
タイトル : 簡易保険契約への加入の機会拡大について
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今般、簡易保険では、医療技術の進歩等を踏まえ、「先天性甲状腺機能低下症」や
「フェニルケトン尿症」などの疾患にり患しているお子さまについて、加入の機会を
拡大することといたします。
1 現 状
簡易保険では、現に傷病を有していないなどの「一定の健康状態」にある方を
加入対象としておりますので、「先天性甲状腺機能低下症」や「フェニルケトン尿症」
などの新生児マススクリーニング対象疾患にり患しているお子さまについては、
健康状態によっては保険の加入をお断りしているところです。
2 改正内容
(1) 今般、関係機関のご協力をいただき、各種データ、
治療の効果等を検討した結果
「先天性甲状腺機能低下症」、「フェニルケトン尿症」、「ガラクトース血症」
及び「先天性副腎過形成」については、早期に治療を開始したときには、
症状の発現を相当程度抑制できること等の確認がとれましたので、
平成15年4月1日から次により取り扱うことといたします。
(2) 具体的には、次の点を踏まえ、申込時の告知内容により、健康状態に問題が
ないことが確認できたときには、保険にご加入できることとします。
生後1歳を経過していること
生後早期に疾患を発見・治療を開始し、申込みの時点も治療を
継続していること
合併症もなく症状が安定し、通常の生活を送っておられること
なお、ご加入できる保険種類は、当面、加入ニーズの高い学資保険、
育英年金付学資保険及び22歳までに満期となる養老保険に
限らせていただきます。
3 その他
簡易保険は、医療技術の進歩等を踏まえて、
今後とも加入の機会の拡大について検討をしてまいります。
連絡先:郵政事業庁簡易保険部業務課
(担当:今 課長補佐、岡本主査)
電 話:03−3504−4534 FAX:03−3503−2367
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(参考)
新生児マススクリーニング検査について
1 概 要
先天的な病気を早期発見するために、新生児(生まれてから1〜4週間の赤ちゃん)
全員に対して、公費で行われる検査。普通、生後4〜7日に行われる。
日本では1977年(昭和52年)から開始。
2 対象疾患
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
フェニルケトン尿症
ガラクトース血症
先天性副腎過形成
メープルシロップ尿症
ホモシスチン尿症