病型診断

クレチン症にはさまざまなタイプがあります。異所性、合成障害、無形成

異所性とは? 
異所性とは甲状腺が通常あるべきところに無い状態を指します。異所性の場合の殆どは舌の付け根辺りにある場合が多く
甲状腺エコーなどで確認が取れます。なぜ本来あるべきところに作られないのか・・・・胎児が母親のおなかにいる時に甲状腺は徐々に通常の場所に移動をしていきます。それがなんらかの原因で移動するのがストップしてしまい本来の大きさまで成長せずにホルモンの量が半減またそれ以下になってしまった状態です。

合成障害とは?  
合成障害(ホルモン合成障害)とは甲状腺自体の大きさや形は異常がないのですが甲状腺ホルモンが作られる過程になんらかの原因があり必要量の甲状腺ホルモンが排出されないタイプです。甲状腺エコーや甲状腺シンチグラフィーなどで確認が取れます。甲状腺ホルモンが作られる過程の原因は???ヨード濃縮障害、ヨード有機化障害、ヨードチロシン脱ヨード化障害、サイドグロブリンおよびヨードサイロニン合成障害、現在の医学では合成障害がどの過程に入るのかまではわかっていません。

無形成とは?  

無形成とは読んでいただいてもわかるように母体にいた頃に作られる甲状腺が形成せずそのまま生まれてきた場合です。甲状腺エコーで確認が取れます。じゃ、どうなるの????甲状腺が生まれつき無くてもきちんとチラーヂンSを服用することで通常の生活が出来ますのでご安心を・・・

一過性とは?  
よく「一過性クレチン」とか「一過性高TSH血症」とか言いますが「一過性」とは『薬が要らなくなった状態』または『そのうち薬が止められる状態』事を指します。字の如くひとつを過ぎた過程です。薬が要らなくなった場合はクレチン症とは呼ばず「一過性甲状腺機能低下症」と呼びます。

高TSH血症とは?  
高TSH血症とは甲状腺ホルモンの検査でT3、T4、FT3、FT4、TSH、という検査次項目があり、そのうちのTSH(甲状腺刺激ホルモン)の数値が高く他の数値(特にFT4)が正常な場合を示します。